「そもそも100％サド、100％マゾなんて人間の精神状態は、心療内科的な見地からしても異常であり、健常な人間なら必ずサドとマゾ、両方の資質を兼ね備えているもの──例えば、サド気質を70％持つ人間はマゾ気質も70％秘めている、サド30％ならマゾも30％、５％なら５％──サドっ気の強い人間はマゾっ気も同じだけ強く、弱ければ同じだけ弱い」という、ギョーカイ内ではかなりの支持を得ている “仮説” のこと。

となれば…スポットをあてるべきなのは「どちらに属するか」ではなく、Ｓ〜Ｍ間の「振り幅の大小」だということになり、「ドS」「ドM」なるカテゴライズは、おのずと形骸化してしまうことになる。